中国国家統計局が発表した2025年4〜6月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比5.2%増となった。米国との貿易摩擦が継続する中、米国以外の市場への多角化が奏功したものの、1〜3月期の5.4%増からはやや減速した。1〜6月期では平均成長率5.3%を記録した。米国による対中関税の行方が不透明であり、製造業及び輸出に依存する中国経済にとっては長期的かつ深刻な影響が懸念されている。加えて、国内では不動産危機の長期化、若年層の失業率の高止まり、個人消費の低迷、さらにはデフレ傾向など、マイナス要因が依然として大きい。

【CNN中国等/2025年7月15日】

 
 
 
 

 

中国国家統計局が発表した省・自治区・直轄市別の2025年上半期の国民1人当たり可処分所得は、前年同期比5.3%増の平均2万1840元、物価変動要因を除いた実質ベースでは5.4%増加した。上海市が4万6805元で全国トップ、2位は北京市の4万5144元だった。2万元を上回ったのは9都市で、浙江省3万7813元、江蘇省3万706元、天津市2万9176元、広東省2万8343元、福建省2万6478元、重慶市2万2117元、遼寧省2万1343元、内モンゴル自治区2万42元と続く。

【亜州ビジネス等/2025年7月18日】

 
 
 
 

                 

                                              

 

湖北省武漢市の武漢経済開発区港と名古屋港を結ぶ航路が7月19日に開通した。この航路は同開発区港を出港し、韓国の釜山港、日本の門司港、大阪港を経由して、名古屋港に着く。新しい航路は輸送時間を3日間から5日間節約でき、1コンテナ当たりの物流コストを1,000元ほど削減できる。同時に、通関手続きは1カ所で完了し、企業の通関時間も節約できる。武漢経済開発区の地元企業をグローバルな産業チェーンに統合するための新ルートとして期待されている。

【JETROビジネス短信等/2025年7月23日】

 
 
 
 
 
 

   

                                               

 

湖北省の武漢センター駅からポーランドに向かう越境EC専用列車の運行が始まった。この列車は途中新疆維吾爾(ウイグル)自治区の阿拉山口から出国、中東欧の物流の要衝であるポーランド・マワシェビチェに向かう。所要日数は約18日で、貨物はここを経由してから48時間以内に欧州各地へ運ばれる。

【人民網等/2025年7月2日】

 
 
 

                                                                                                        

国家衛生健康委員会によると、2024年の中国の平均余命は前年比0.4歳増の79歳となり、「第14次五か年計画」の目標を前倒しで達成した。北京市、天津市、上海市の直轄市と、山東省、江蘇省、浙江省、広東省、海南省では、平均余命がすでに80歳を超えた。今後は、「在宅を基盤」「地区を拠点」「施設を専門支援」とする医療・介護統合型の高齢者サービス供給体制の最適化に力を入れていく方針。

【人民日報等/2025年7月1日】

 
 
 
 

   

                                                                                                                   


浙江省の2025年上半期GDPは成長率5.8%の伸びww、約4兆5000億元となり、中国経済大省6省中トップとなった。工業と輸出が浙江省の上半期の経済成長を促す主な原動力となり、省の一定規模(年間売上高2000万元以上)以上の工業企業の1~6月の付加価値額は前年同期比で7.6%増加、うち民間企業の付加価値額が8.0%増加した。

【浙江在線等/2025年7月21日】

 
 
 

 

寧波税関の統計によると、2025年上半期の寧波市の輸出入総額は前年同期比6.1%増。7,218億元で、過去最高を記録した。内訳は以下の通り: 輸出総額:4,904億元(前年比10.1%増)、 輸入総額:2,314億元(前年比1.6%減)、 機械・電気製品の輸出額:2,860億元(輸出総額の58.3%)

【浙江在線等/2025年7月18日】

 
 
 
 

杭州の世界観光連盟本部で、海外観光客向けのワンストップスマートサービスプラットフォーム「Zhejiang Travel」が正式に発表された。アリババのAI「Qwen」とDeepSeekを搭載し、以下の機能を提供する。・多言語通訳・電子マネー決済・リアルタイムの旅程作成・観光ガイドインバウンド観光客の利便性向上を目的とし、スマート観光の代表例として注目されている。

【共同通信等/2025年6月30日】

杭州市では、DeepSeekやUnitreeなどの新興ハイテク企業が活躍しており、ロボットやARゴーグルなど先端技術の開発が進んでいる。程天科技(Cheng Tian Tech)は、人の歩行を補助する「外骨格ロボット」を開発。骨盤付近に装着して動きをセンサーで検知し、登山時の歩行を支援。この技術は、2025年8月に富士山登山支援ロボットとして導入予定で、国際展開の一環として注目を集めている。

【時事通信等/2025年7月7日】

 
 

                                                                          

AI産業の規模が7,000億元を超えた中国では、AI関連の求人が急増。求人サイト「智聯招聘」のデータによると、2025年春節明けの第1週の求人数は前年同期比33.4%増で、業界別では最多となった。特に待遇面では、AIコアシステムの研究開発エンジニアの新卒採用:月給:6〜9万元。年俸:最大130万元。AI人材の需要の高まりとともに、若年層にとって魅力的な就職先となっている。

【人民網等/2025年7月3日】