静岡県・浙江省経済交流促進機構

｢静岡県・浙江省経済交流促進機構｣ は､両県省間の経済交流と協力関係を促進するために､両県省の関係機関が共同で、それぞれが委員会を設置して、運営している機関である｡

〈主な事業〉

■浙江省とのビジネス促進 　

県内企業を対象に､浙江省への投資､或いは貿易等に関する相談アドバイスを行う経済交流相談室を設け､相談に乗っている｡　パートナー企業の紹介・斡旋､更には合弁手続き・契約に対する指導､助言等､具体的な支援を行うとともに､企業間で発生した個別トラブルについて相談に応じ､調停・解決を図っている｡　

■技術交流会・投資セミナーの開催

専門業種別のミッションの派遣・受入れを行い､企業間交流会を開催している｡また､浙江省の関係部門責任者や国内有識者を講師に､浙江省投資セミナーを開催している｡

■技術指導者の派遣と研修生の受入れ紹介 　

浙江省企業の技術力向上と調査を目的に､技術専門家の派遣や企業診断を行い､また､将来のための人材を養成するために､各企業への研修生受入れ紹介を行っている｡

■浙江省の経済情報及び関連政策の紹介

浙江省の経済情報を中心に投資関連政策等を紹介し､投資を希望する企業関係者が十分理解した上で､投資出来るように努めている｡

≪２０２１年度の事業計画≫

　新型コロナウィルス感染症がもたらした挑戦に直面し、双方は、より一層考え方を変え、科学により対応し、イノベーションの手法により、協力を強化し、全方位多分野、そして深い交流協力の省県友好提携の新しい局面を構築し、実質的な成果を収めるように推進する。

１．組織的交流をより一層推進する。

(１) オンライン・オフラインを結合した方式により、ハイレベル対話・部門会談等を実施していく。新型コロナウィルス感染症の状況を見ながら、静岡県・浙江省経済交流促進機構第３０回全体会議を２０２１年秋、静岡にて開催することを提案する。

(２) 効果を持続させる交流メカニズムを構築し、双方のよりハイレベルの政府間の科学技術協力メカニズム確立を推進する。

(３) 学校間提携を推進する。

２．医療介護健康及び新型コロナウィルス感染症予防防護対策への協力を深める。

(１) 衛生健康システム間の相互訪問交流を強化する。

(２)『浙江省・静岡県介護福祉交流案』を策定し、着実に実施し、介護福祉分野交流協力をより一層強化する。

(３)浙江省と静岡県の間で、コロナ対策の物資の寄贈や予防防護経験を共有し、診療方法について交流し、ワクチンや薬品の研究開発等の分野での協力を推進する。

３．新しいマッチング交流パターンを生み出す

(１)「オンライン＋オフライン」のパターンを用い、省エネや新エネルギー自動車・スマート家庭・装備製造・バイオ医薬などの分野で、産業緻密マッチング交流事業を展開する。

(２)双方の各分野の相互訪問交流を拡大する。

(３)浙江側は、日本市場に対する宣伝力を高め、日本文化観光交流のブランドプロジェクトを創設し、日本ＰＲセンターや浙江観光体験センターを設立し、適時、「１万人規模の日本の観光客が浙江の詩や絵を訪ねる」事業を推進する。

４．経済貿易投資協力を拡大する。

(１)静岡県企業が第４回中国国際輸入博覧会・浙江省投資貿易商談会・中国義烏輸入商品博覧会・浙江国際科学技術医療機器設備技術交流展覧会・浙江基層医療装備展覧会・浙江輸出商品(大阪)交易会等の展覧会に出展参加することを招聘し、また、浙江省企業を組織し、日本での展覧会に出展し、双方の企業によるマッチング・商談を展開し、貿易協力を拡大する。

(２)企業へのサービスを強化し、経営ビジネス環境を整える。

(３)「浙江・静岡アジア協力センター」建設を共同して推進し、浙江企業の静岡での投資プロジェクト展開のため、支援する。

５．研修養成交流を強化する。

(１)コロナ予防防護対策を確実に行っていることを前提に、教育・科学技術・介護福祉・臨床技術・自然資源(国土空間生態保護修復)・建築建設工業化(ＰＣ工法建築)・交通・農業などの分野での日本への訪問研修及び養成交流事業を実施する。

(２)浙江省中長期調査員を静岡に派遣し、調査活動を実施する。

相互に研修生及び関連分野の専門技術者を派遣する。

(３)引続き、「日本の専門家の浙江旅行」を実施し、静岡の技術専門家を招聘し、浙江省にてセミナーを開催する。