2026年、干支は「丙午(ひのえうま)」である。中国では、古来、この年を「紅午単春年、人収地也収」と呼び、大地も人も豊かに実り、吉運に満ちた一年とされている。しかしながら、日本・中国ともに、歴史的に政変・戦争、国家制度の転換、経済の大きな変動、自然災害など、歴史を動かす出来事が多い年として知られ、60年前の1966年、日本は迷信の影響で出生数が大幅に減少し、中国は文化大革命が始まった。
◆ 紅馬の年、情熱と活力の象徴
「丙」は十干の一つで、五行では「火」に属し、その色は赤。一方、「午」は十二支の「馬」を表す。中国では、丙午の年は「紅馬の年」とも呼ばれる。火は情熱、エネルギー、繁栄を象徴し、馬は自由奔放さと旺盛な生命力を意味する。この二つが重なる丙午の年は、熱気あふれ、活気に満ちた気運が流れる??そんな年の始まりを予感させる。
◆ 単春年とは?
「単春年」とは、旧暦の1年間に「立春」が一度だけ訪れる年を指す。旧暦と二十四節気のズレにより、ある年には立春が2回ある「双春年」、あるいは一度もない「無春年」になることもある。2026年は、旧暦の正月は2月17日(新暦)であり、その年の立春は2027年2月4日。つまり旧暦の「午年」のうちに立春が1回だけしか来ない「単春年」となる。古来、農民はこの「単春年」を、気候が安定し、天候の変動が少ないと見てきた。双春年のように季節のリズムが複雑でなく、伝統的な農作業にとって予測しやすく、耕作に適した年とされてきた。
◆ 天地人、すべてが実る年
「紅馬」の持つ火のエネルギーは、日差しの強さ、日照時間の長さ、大地の温もりを連想させる。これは、作物にとって、光合成が活発になり、養分をたっぷり蓄えられる好条件が整う。そこに「単春年」の安定した気候が加われば、まさに「風調雨順、五穀豊穣」??自然が恵みをもたらす理想的な年となる。「人収地也収」とは、「大地が収穫をもたらし、人もまた収穫を得る」という意味がある。ここでの「収穫」は農作物に限らない。ビジネス、学問、人間関係、家庭生活??どんな分野でも、努力が実を結び、物質的にも精神的にも豊かさを手にする機会に恵まれる年とされる。
◆ 日本と中国、丙午への見方の違い
興味深いのは、同じ「丙午」でも、日本と中国ではその評価が大きく異なる点である。日本では古くから「丙午の年は火災が多く、この年に生まれた女性は気性が激しく、夫を『食い殺す』」といった迷信が広まり、特に1966年(昭和41年)は出生数が激減したほどである。しかし、中国では、「丙午」はむしろ陽気で力強く、天地人すべてが調和して豊かになる吉年と捉えられてきた。
2026年は、単に60年に一度巡ってくる干支の節目ではない。それは、新しい希望を抱き、前向きに歩み出すための年、自然の恵みに感謝し、人としての努力を惜しまず、平和と豊穣に満ちた日々を築くための、吉兆に満ちた一年となると、願いたい。
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