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キャッシュレス社会を支えるシステム

 中国では、Alipay、WechatPAY等のサービスによって、キャッシュレス化が進み、今年1年でその総額は5倍に増え、日本円で1,000兆円に上ると予想されている。そのキャッシュレス化を支えるシステムが「芝麻信用」に代表される信用評価スコアである。

 

 「芝麻信用」は、Alipayを運営するアリババの子会社「蟻金融(Antogroup)」が運営するシステムで、政府と民間企業が協力して国民の信用情報を収集、分析し、個人の信用力を数値化しているものである。評価点数が高い人には、各種金融ローンの金利優遇やホテルのデポジット免除等、様々なメリットがある。

 

 「芝麻信用」は、2015年1月に中国人民銀行が認可した信用保障評価8社のうちの1社である。芝麻信用評価は点数制になっており、最低は350点、最高は950点となっている。評価は段階別に950〜700が「信用極好(非常に良い)」、699〜650が「信用優秀」、649〜600が「信用良好」、599〜550が「信用中等(普通)」、549〜350が「信用較差(やや劣る)」となる。

 

 高評価に認定されると、具体的にはクレジットカードの新規作成が可能、住居入居時の保証金が無料または減免。レンタカーやホテル宿泊のデポジットの免除等の様々なサービスを受けることができる。また、飲食チェーン店等で雨傘レンタルや携帯充電が無料で利用できるサービスや、シンガポールへのビザ手続きが簡略化され、スムーズに取得可能(700点以上)になる等のメリットもある。

 

 具体的な評価基準は明らかにされていないが、基準は「信用記録」、「購買・行動環境」、「履行能力」、「個人特性」、「人脈関係」の5つの指標から構成されている。「信用記録」はクレジットカードや金融機関から融資の返済記録であり、遅延の無い返済実績が高評価となる。

 

「購買・行動環境」はオンラインショッピング、金融商品の購入や水電気ガス等の公共機関への支払が安定しているかが評価されている。「履行能力」とは個人資産、「個人特性」は学歴、職歴、現在の勤め先、「人脈関係」は信用が高い人との交流等が関係する。

 

 一方で、「社会信用」システムは、基本的に実名登録が必要で、国民の資産情報や職歴はもとより、インターネットでの動きや発言、購入履歴等をデータ化するものであることから、国民の監視につながるのではとの懸念の声も聞かれる。

 

※中国信用評価等の資料を整理


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