静岡県日中友好協議会
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変わる春節、一家団らんは過去のものに??

 2018年、中国で旧暦の大みそかに当たる2月15日(木)、春節(旧正月)の大型連休が始まり、2月21日(水)までの7日間が休日となった。昔からの中国の伝統では春節=家族の団らんであり、都会へ出稼ぎに行っている人々にとっては、年に一度の春節に、親や子どもがいる家に帰ることが何よりの楽しみとなっている。しかしながら、近年は急速な経済成長、中国人の間での海外旅行ブーム等によって、その過ごし方に変化が生じている。

 

 その一つは、家に帰れない、もしくは帰りたがらない人々であり、最近では「恐帰族」(帰省恐怖症候群)という新しい言葉が生まれている。つまり、帰りたくても帰れない人が増えている。その理由はさまざまで、例えば、臨時出費の問題、春節の前から一斉に「民族大移動」が始まるため、交通機関は軒並み大変な混雑となり、出費、疲労が激しく、帰郷を倦厭する人も多い。更に、中国の場合は、春節は親戚や友人の間を互いに訪問し、新年の挨拶をする習慣があり、その際に訪問先に子どもがいれば、お年玉をあげるのが風習となっている。お年玉の「相場」も以前より上がり、多い場合は5,000元?1万元(約10万円?16万円)にも達する。一方、都会で会社勤めをする地方出身の独身男女にとっても、この時期になると帰省をためらってしまうようである。なぜなら、親からの結婚の催促が煩わしく、避けたいからである。

 

 こういった背景から、海外旅行に出かける中国人が急増している。中でも、訪日旅行は、LCCの増便、訪日中国人観光客向け観光ビザの緩和、円安等を理由に人気となっている。日本のインバウンド市場のみならず、消費意欲が高い春節(旧正月)中の中国人観光客は、アジア圏を中心とした 世界中のインバウンド市場で重要なお客さんとなっている。

 

 中国の旅行予約サイト「Ctrip」の調査によると、2018年の春節(旧正月)期間中に 約650万人が海外旅行にでかけると見込みである。2017年の春節(旧正月)期間中の中国人海外旅行者の数は615万人であったため、昨年に比べると7%増 になる。2018年の春節(旧正月)中に海外旅行する中国人観光客は、一人当たり一回の旅行平均で 約1,150ドル(約125,000円)を支出するとみられている。

 

 また、文化的にも変化が出ている。元来、中国では新年を祝う花火や爆竹が風物詩として知られているが、北京市では安全や大気汚染対策への配慮から、今年は使用制限が強化された。北京市公安局によると、今年は花火や爆竹の使用禁止区域が拡大された。中心部では、花火や爆竹の使用も売り場の設置も認められていない。売り場は昨年511カ所あったが、今年は87カ所に大幅に減った。用意された花火や爆竹の量も昨年の半分以下という。

 

※「2018春節」、「恐帰族」等を整理


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