中国の花卉産業は、1990年代から急速に発展してきました。今では、中国は世界における主要花卉生産国となっています。2010年までに、花の栽培面積は76.4万㌶に達しました。国家林業・草原局が発表したデータによると、2010〜2018年に中国の花栽培面積全体的に上昇傾向を呈し、2018年にその面積は163.28万㌶に達し、花及び観賞苗木産業の生産額は2614億元に達しました。観賞苗木の生産量は117億本、切花切葉は177億本、盆栽植物は56億鉢、花卉市場の数は4162、花卉関連企業は5万社あり、花卉産業に従事する従業員は523万人に達しました。2020年の花卉の売上高は、2500億元以上の規模に達しています。花卉市場の販売量年は、年々上昇してきています。中国花協会の発表によると、2020年の中国の花小売市場規模は前年比13.3%増の1,876億6000万元となりました。また5Gの普及に伴い、市場は家庭用花消費に集中し、花のeコマースは既に従来の花の小売パターンを変えつつあります。

 近年は、花卉用温室の大規模化・スマート化の傾向を示しています。大規模な温室は、温度や湿度が安定し、作業の機械化が容易で、コストが安く、また「インターネット+(プラス)」によるがスマート化を牽引しています。スマート化温室では、通信ネットワークを介して温環境制御システムと情報収集装置、環境制御装置を接続し、温度、湿度、照度などの収集した情報を制御システムに送信し、 温度、光、湿度、水、肥料などをリアルタイムでモニタリグ・調整しています。


 生産地域を見てみると、地域の特性から、「雲南・北京・上海・広東・四川・河北を中心に生花・切り花、山東・江蘇・浙江・四川・広東・福建・海南は苗や鉢物、江蘇、広東、浙江、福建、四川を中心に盆栽、四川、雲南、上海、遼寧省陝西、甘粛を中心に球根や種」といった生産分布が形成されています。また、洛陽や賀正の牡丹、大理や金華の椿、常州の水仙、延齢の垂梅、天津の菊など、中国ならではの伝統的な花の産地でさらに発展してきています。


 例えば、雲南省は世界三大切花生産適地の一つであり、中国最大の切花生産基地でもあります。15ある切花輸出省の中で、雲南省は花の総輸出量で第1位であり、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアなどを輸出先としています。雲南省昆明市にある「斗南花卉市場」は、アジア最大の花市場です。2021年の斗南花卉市場の切花取引量は100億本以上に達し、花卉取引総額は112億元に達しました。毎年、240万人以上の市民や観光客が斗南花卉市場を訪れ、花を楽しみ、旅行や憩いの場として利用しています。昆明を中心とする雲南中部は、中国で最も影響力のある生花の流通拠点であり、価格誘導の中心地となっています。

 2020年には、新型コロナウイルスの影響により、花の小売業界は花製品のマーケティングモデルの再構築が加速し、多くの製造業者や流通業者がオンライン販売チャネルを開拓し、ライブ配信やネットオークションを通じて、切り花類の販売を行う業者も多くいます。市場では、切花取引のほか、加工花(ドライフラワー、プリザーブドフラワー、アートフラワー、造花)、多肉植物、花卉資材、花の種などの取引場所を増やし、花卉産業チェーンを絶えず開拓し、多肉市場は省内最大の卸売・小売とインフルエンサーの人気ポイントになっています。


 中国の経済発展と消費割合の変化を考えると、切り花の取引量の伸びには大きな潜在性があり、今後も花卉産業と観光、文化、健康産業の集積融合発展が推進されていくとみられています。

(雲南日報等を参考に整理)