次々と誕生する中国のユニコーン企業

「ユニコーン企業とは、企業価値10億ドル以上での未上場企業のこと。また、1億ドル以上、10億ドル以下の未上場企業は、準ユニコーンと呼ぶ。」
中国のコンサルティング会社「長城戦略諮詢」の「2019年中国ユニコーン企業研究報告」によると、2019年に中国のユニコーン企業は、218社に達し、時価総額は7964億ドル(約84兆円840億円)に達し、1社あたり平均36億5,000万ドル(約3800億円)になった。


中国の時価総額100億ドル以上のスーパーユニコーン企業は、次の7社。

・「Ant Financial service Group」: 金融テック/阿里巴巴集団の傘下でオンライン決済等を運営/1500億ドル(約15兆8400億円)

・「字節跳動」: TikTok(ショート動画投稿アプリ)を運営/750億ドル(約7兆9200億円)

・「滴滴出行」: 配車サービス企業/580億ドル(約6兆1200億円)

・「菜鳥網絡」: アリババ傘下の物流プラットホーム/300億ドル(約3兆1600億円)

・「快  手」: ショート動画投稿アプリ企業/286億ドル(約3兆190億円)

・「京東数科」: Eコマース大手・京東集団(JD.com)傘下でデジタル化関連事業を手掛ける/200億ドル(約2兆1100億円)

・「京東物流」: スマート物流/134億ドル(約1兆4100億円)


2019年に誕生した中国のユニコーン企業は、28都市に分布しているが、このうち、北京、上海、深セン市、杭州市に全体の71.6%にあたる156社が集中している。他の都市をみると、広州市に11社、南京市に10社、天津市、成都市、武漢市、青島市にそれぞれ4社以上あり、済南市、張家口市、嘉興市の3都市では、初のユニコーン企業が誕生している。


ユニコーン企業の分野で上位を占めているのは、スマート物流、AI、オンライン教育企業、医療・ヘルスケア(新薬開発、精密医療、医療機器など)の企業。その他、次世代情報技術(AI、ビッグデータ、クラウドサービス、スマートハードウェア、量子通信)、新エネルギー自動車、スマートコネクテッド、新材料、新エネルギーなど最先端技術を手がける企業が多い。


ユニコーン企業の集積地の一つとなっている杭州では、デジタル経済都市の建設目標を掲げて以来、一貫して都市の精密化運営の道を模索している。例えば、阿里雲、海康威視数字技術、オンライン医療サービスの微医などの産業大手を代表とする杭州の企業は、長年AI、ビッグデータ、クラウド計算などのデジタル経済分野を深く耕してきており、この分野の発展が加速している。


「2020杭州ユニコーンと準ユニコーン企業ランキング」を見ると、杭州からは、ユニコーン31社、142社のユニコーン企業がランクインしており、すべての企業の総評価値は3100億ドルを超えている。主に企業サービス、医療健康、先進製造、電子商取引などの分野に集中し、例年と比べると、物流、人工知能、ビッグデータなどのハイテク分野で数量の増加と予想値の増加を実現し、関連技術は医療、製造などの分野でも応用が伸びている。
世界のユニコーン企業番付においては、「2019年胡潤グローバルユニコーン企業ランキング」で、中国のユニコーン企業数が初めて、アメリカを上回った。さらにベスト3の全てを中国企業が占めており、中国スタートアップ業界の賑わいを世界に示している。

(北京日報等を参考に整理)