「盒馬鮮生」に見る中国スーパー事情

 寧波で生活を始めたころから、ほぼ毎日買い物をしてきたスーパーがあります。それは「三江購物」という地元のスーパーで、野菜や肉、卵など、どれも新鮮で安く、日本のスーパーと変わりません。あるとき知人から、サービス満点のユニークなスーパーを教えてもらいました。それが今回紹介する「盒馬鮮生」(カバ・フレッシュスーパー)です。
 
 「盒馬鮮生」は、阿里巴巴集団(アリババグループ)が運営する生鮮スーパーです。第1号店は、2016年1月、上海にオープンしました。ここ寧波には、現在2つの店舗があります。
 「盒馬鮮生」には、日本や中国の地元のスーパーと違うところが3つあります。1つ目は、魚介類などの生鮮食材をその場で調理してくれるイートインスペースがあることです。店内には生けすがあり、カニやエビ、シャコ、ザリガニ、貝類や魚などが生きたまま販売されています。買うときは、備え付けの網でエビや魚をすくい上げます。そのまま持ち帰ることもできますが、新鮮なうちに好みの味や方法で調理してもらうこともできます。イートインスペースは、休日のお昼時には家族連れの中国人で満席です。山盛りのザリガニや大きなカニを、家族みんなで美味しそうに食べています。私はいつも、魚を蒸したりエビや野菜を大きなフライパンで炒めたりするなど、家ではできない方法で調理してもらい、それを持ち帰って食べています。


 2つ目は、店内で買ったものを配達してくれるデリバリーサービスがあることです。(これは日本にも同じようなサービスがあるかもしれません)


 3つ目は、アプリによるデリバリーサービスです。オンラインで購入する商品と店舗で販売されている商品は、リンクしています。何度か店で買い物をしていれば品質がわかりますから、安心してアプリで購入できます。食材をそのまま購入するだけでなく、調理して配送してもらうこともできます。どちらのサービスも、「盒馬鮮生」から3q以内なら30分以内で配送されることになっています。この盒馬鮮生のデリバリーサービスが受けられる居住区の人気が高まっているという話もあるようです。一度このサービスを使うと、あまりにも便利でやめられません。


 最近は「三江購物」、「盒馬鮮生」に加えて、コストコのような会員制の超大型スーパー「山姆会員商店」へも行くようになりました。ここも寧波の中国人に大人気です。これといった娯楽のない中国の地方都市では、ショッピングモールや大型スーパーを家族で散策するのが、人々の楽しみの一つになっているのです。