〜浙江万向集団創業者〜 魯冠球(2019年12月)

中国を代表する自動車部品メーカー
 魯冠球氏(浙江省杭州市出身)は、1969年設立の万向集団の創業者であり、現在、自動車部品・ユニバーサルジョイントを主に、世界10カ国に拠点を持ち、4万人の従業員を抱え、総営業収入は1000億元、利益は100億元を超える中国の一大企業集団、万向集団(自動車、金融、農業、エネルギーの4大産業におよぶ企業群)を築きました。(2017年10月25日没、72歳) 


最も成功した農民出身の経営者
 1945年、浙江省杭州市の農家に生まれた魯冠球氏は15歳で学校を中退し、鍛冶屋をしていました。その後、自動車修理工場、食糧加工工場を自営し、1969年、6人の農民を率いて4000元の資金を集め、のちに万向集団となる“蕭山寧囲農機工場”を創立し、その後40数年来、年平均26%成長と脅威のスピードで、小さな鍛冶屋から米国市場へ進出すほどになり、中国を代表する自動車部品製造企業に発展させました。
また、中国郷鎮企業(中国の農村地域(鎮 ・郷 ・村)における経済組織(集団又は農家) によって出資、設立、経営される企業体)を発展させるために、魯氏は数十年勉強をし、2001年には、香港理工大学名誉商工管理博士号を獲得、大陸で初めてこの学位を取得した企業家となりました。魯氏の60以上の論文は『求是』、『人民日報』、『光明日報』、『経済日報』などの全国と地方新聞雑誌に発表され、「農民理論家」とも称されています。 


自動車生産へ果てぬ夢
 魯氏は「自動車開発は、創業から間もない80年代からずっと取り組みたかった。私がダメなら、息子が、孫がやる」と長年の夢であることを語ったことがある。夢を果たして現実となった。
2016年、買収した米国の自動車ベンチャーを買収し、同年12月には中国政府からEVの生産許可を取得しています。積極的にクリーンエネルギーの発展に投資し、社会的責任を負って、国内最大規模のリチウムイオン電池生産基地を建設し、2013年、世界トップ技術を持つ米国のクリーンエネルギー企業を買収しました。             
 魯氏が語った「1日に1つの事実を作り、ひと月に1つの新しいことをして、1年に1つ大きな事をして、一生に一つ意義があることをする」などの理念は、万向集団に引き継がれています。