現金をもたない生活が当たり前に!

 日本は海外と比較すると、現金比率の高い国です。日本にいたころは、バッグの中には必ず財布があり、現金とともにクレジットカードやキャッシュカード、ショップの会員カードを持ち歩くのが日常でした。ところが中国にやってきて4年目を迎えた今では、現金を持たない生活があたりまえになってしまいました。
 
 中国では、スーパーやショッピングモール、レストランはもちろん、小さなフルーツショップや屋台に至るまで、支払いはモバイル決済です。現金決済もできますが、モバイル決済に慣れてしまうと現金を扱うのは面倒です。今では、バッグの中に財布はありません。多くの人が利用するモバイル決済は、微信(WeChat Pay)と支付宝(Alipay)の2種類です。いずれもショップのQRコードをスキャンするか、自分のQRコードをスキャンしてもらうか、どちらかの方法で支払いを済ませます。すると登録先の銀行から、支払った金額と口座の残高を知らせるメッセージが届きます。支付宝を利用すると、月末には1か月の収入・支出の総額だけでなく、用途別の集計グラフまで表示されます。お金の管理までしてくれる、というわけです。  

 

 これほどまでモバイル決済が普及したのには、中国の高額紙幣が100元(約1500円)であることや偽札対策があるかもしれません。キャッシュレスの利点として、@モバイル決済なら手数料がかからない、A1円未満の細かい決済もできる(割り勘のとき便利)、B24時間365日、リアルタイムで決済できる、Cショップの公式アカウントをフォローすると会員になれる(会員カードを別に持つ必要がない)、D光熱費などの支払いができる、などがあります。家賃もモバイル決済を利用して、支払いをしています。また、地下鉄やバス、タクシーの支払いも、モバイル決済でできるので、日常生活で現金を持ち歩く必要はなくなりました。銀行へ行く機会もぐっと少なくなりました。  

 

 ただ、いくつか心配な面があります。1つは、セキュリティの問題です。二重認証になっているのですが、スマホをどこかに置き忘れたり落としたりしたらと思うと、それだけでは心配なので保険に入っています。もう1つは、大規模停電やシステム障害の問題です。これまで、幸いにもそのような不測の事態にはなっていません。それでも、万が一のときを想定すると、現金を全く持たないのも不安な気がします。結局、数日生活するのに困らないくらいの現金は、手元にある方が安心なのかもしれません。 

fruit shop

【フルーツショップ】

スマホ決済

【スーパーのレジ、スマホ決済】