就職戦線異状なし?

 急に気温が下がり、雨の日が続く寧波の初冬。いよいよ就職活動本番です。2019年6月に卒業予定の学生は、卒業後の進路(就職か進学か)を決め、その準備に入っています。今回は、寧波大学の就職事情をお伝えしましょう。

 寧波大学外国語学院日本語学科の4年生60名の内、就職希望者は毎年40名前後です。その就職希望の学生たちは、3年生後期には授業で「商務文書」などを学び、企業見学に出かけます。大学では、11月に外国語学院主催の企業招聘会(求人説明会)が、12月には全学対象の企業招聘会が開催されます。3月になると4年生は、卒業論文に取り組みながら、インターンシップで企業に体験入社する学生も出てきます。

 では、どんな職種が学生たちに人気があるのか、直接聞いてみました。すると「公務員です。安定と高給が重要ですから。」「教師も人気があります。」と、返ってきました。もちろん日本語を使う仕事に就きたいという学生も、少なくありません。

 ただ、日本語学科の先生方によれば、最近は少しずつ学生の希望や考え方が変化しているようです。経済発展が目覚ましく景気のよい中国、とりわけ浙江省では、省政府の方針で、外資導入より地元の中小企業の発展を優先してきました。現在は多くの優良な中小企業が、若い人材を必要としています。学生たちは、自分の能力を発揮できる会社、資格取得や海外経験などのチャンスがある会社を求め、そこで実績や経験を積んだのち、さらに給与など待遇のよい企業へ転職しようと考えるようになりました。そういえば、寧波で知り合った30代の中国人は、みな2、3回、転職を経験していましたし、次を考えている人もいました。安定志向から、経歴を高めて次のチャンスをつかむ、という新たな働き方を選ぶ人々が、中国の都市部には増えているのです。

 いずれにしても、せっかく4年間日本語や日本の文化を学んだのですから、ぜひ日本語を生かして仕事をしてほしいと思っています。

 

chinawatshing1812.jpg

【企業見学(寧波宝新)】          【活気にあふれる就職説明会】