留学する学生達へ、日中友好の架け橋に

 浙江省の大学では、春節(旧正月)前後の1か月ほどが冬休みです。冬休みが終わると留学予定の3年生や大学院生は、留学の最終的な手続き、準備に追われます。寧波大学外国語学院日本語学科は、日本全国の大学と交換留学の協定を結んでいます。それは北から岩手大学、宇都宮大学、東京外国語大学、関西大学、兵庫教育大学、徳島大学、広島大学、筑紫女学園大学などで、毎年、25名前後の学生が1年間、日本に留学します。

 留学予定の学生たちに、日本で何をしたいのか聞いてみました。するとすぐに日本語や日本文化を本格的に学びたい、と返ってきました。体験したいことや行きたいところは、千差万別です。茶道や華道など日本の伝統文化に関心のある学生、日本中を旅行したい学生、和食やスィーツを味わいたい、温泉に入りたい、花火大会へ行きたい、アルバイト、アイドルのコンサートなど、興味は尽きません。共通しているのは、誰もが目的をもって日本にやってくることです。

 昨年、宇都宮大学に留学した唐さんは、1年間馬術部に所属し、部員として活動しました。授業が終わるとすぐ厩舎へ駆けつけ、馬の世話や競技会に向けて練習に励むという生活を送りました。彼女以外、部員は日本人ですから、そのような環境に身を置いたことで、生きた日本語を皮膚感覚で学ぶことができました。また、日本の若い世代の生活スタイルを、間近で見聞きし、体験もしました。宇都宮大学にやってきた各国の留学生との交流の機会もあり、彼女は留学という機会を最大限に活用し、充実した1年を過ごすことができました。このような体験談は、留学を希望する後輩にとって、大きな刺激となります。

 1年間の留学生活を終えると、学生生活は残るところ半年です。留学経験者の中には、日本の大学院へ進学を希望する学生や、日本企業への就職を考えている学生もいます。学生たちには、日本で学び生活した経験をもとに、日中友好の架け橋になってほしいと思います。

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