中国の食は大丈夫なのか!!

静岡県中国駐在員事務所

石井 亘

 

 上海に赴任するに当たり、多くの人から「中国の食品は大丈夫なのか」という質問を受け、同時に「外食は何が材料になっているかわからないので、安全な食材を買って自炊をした方が良い」といったアドバイスを頂いた。中国国内でこの数年間に発生した食品関連の不祥事は日本でも大きく報道され、中国に対するマイナスイメージを強くしている感がある。

 

 上海市は毎年2月に前年の食品安全状況報告(白書)を発表しているが、2014年白書は食品の安全は全体としては維持され、重大な事件は発生しなかったとしている。2014年の食品安全事件の主なものとして3件を挙げており、1)偽ブランド:健康食品、調味料、飲料水や豚肉を使用し牛肉製品として販売等 2)関連法規違反:工業用塩や使用を禁止されている添加剤を使用した加工肉類の製造販売等 3)不法行為:犯罪組織による麻薬を添加した食品の販売 が例示されている。上海市民の食品安全に関する懸念としては、1)食物中毒 2)病死した家畜肉の販売 3)偽食用油が使われた食品 が上位を占めている。3)の偽食用油は下水や食用油工場の排水中の油分を再加工し、食用油として販売された事件で、中国でも社会問題となったことから市民の心配も根強いようである。

 

 中国全体では食品安全の問題は依然として存在しており、5月に広西、広東省内で人体に有害な不純物を混入したものを純ラッカセイ油と偽って販売していた業者が摘発された。また、6月末に雲南省において、賞味期限後何年も経っている冷凍肉(中国国内では「僵尸肉(僵尸は硬直した死体の意)」という名称を使用)を運搬していたトラックが路上検査で発見され、調査の過程で同様の冷凍肉が中国の他地域にも多量に流通していることが明らかになり、現在連日報道されている。

 

 食品安全に関したこういった報道を見ると多少気にはなるが、外食に頼るしかない生活なので日本人の目から見るとお世辞にも清潔とは言えない食堂で毎日食事をしている。食事はおいしいし、今のところ病気にもなっていないが、気をつけていきたいと思う。

日系レストランが入店するショッピングセンター.jpg