海鮮を活かした郷土料理 温州料理

温州料理とは
 温州料理は「甌菜」と呼ばれ、中国八大料理の一つ浙江料理を構成する四大流派の一角として中国でよく知られています。甌菜の名は温州の古称「東甌」に由来します。温州料理は多くのバリエーションに富んだ料理であり、最も多用される食材は近海鮮魚と周辺河川の淡水魚等の魚介類で、炒め物、スープ、あえ物、醤油煮等の素材の味を活かした料理法が多用されています。現在、温州料理には30種類以上の調理方法、250品の温州料理があります。
  
歴史と習慣
 温州の食文化は古くから栄え、史書の記述によると、二千年以上前から海産物を中心とした周辺の食材を利用して多くの料理が作られていました。また、温州料理は温州の民間食風俗を基礎として長く発展し、清代には既にその原型が形成されていたと考えられていました。当時、海鮮料理は広く流行していため、温州料理が大きな注目を集めることはありませんでしたが、中華人民共和国成立後の80年代には、多くの温州料理人の努力を経て、現在の温州料理が形作られ、その精巧で地方の特色溢れる料理は浙江料理の四大流派の一角として認められるようになりました。

 

 温州は独特な食習慣を有しています。温州では先ずはご飯類・麺類等の主食を食べてから、海鮮を中心とした料理が並ぶのが一般的で、その他の地域では少ない習慣です。

 

代表的な温州料理
三絲敲魚
温州の伝統料理である「三絲敲魚」は、近海魚やイシモチを材料とし、頭、尾、皮を取り除き、短冊状に刻んだものを木槌で打って薄くのばし、お湯で煮たものを調味料と合わせた料理です。現在ではこれに短冊状に切った鶏肉、ハム、椎茸、その他の野菜を加える場合もあります。
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温州魚丸
温州魚丸(魚のすり身団子)は温州市の伝統料理であり、温州水郷に住む人々の日常食です。透明なスープには僅かな酸味と辛みが感じられ、魚丸には弾力があります。比較的不揃いな形が温州魚丸の特徴で、1989年には「中華名軽食」に認定されています。

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